プログラマとなるためにはかなりの時間を勉強に費やすことが必要になる。プログラミング全てに共通する論理的な考え方やコンピュータの基本原理を習得することに加えて、無数にあるプログラミング言語や開発環境についての特性を理解していくことが重要になり、極めようと思えば途方もない時間を費やさなければならない。そのため、自分がどういったプログラマとして自己を確立していきたいかということを考えていくことが大切なのである。
その方向性は大きく2つに分けることができる。1つは手広く万能な素養を身につけるというものだ。これはシステム開発において重要な視点となる。新たなシステム開発を行う際にはそれに適した開発言語や開発環境を選択できる能力が要求されるからである。そして、その言語や環境を学びながら仕事をするための基本的な知識や経験が重要なのである。
もう1つは1種類のことに特化した能力を身につけるというものである。これはプログラミングを利用して行いたい仕事が定まっているときに有用な視点だ。Web開発に携わりたいならばPHPやJavaの習得が有用であり、それに特化した勉強をするだけでも仕事を行っていくことは十分にできる。むしろそういった特化した能力があることが万能であることよりも重宝される可能性すらあるのである。
自分がプログラマとして何を担っていきたいかによってこういった考え方から選んで勉強していくとよいだろう。IT企業で長く就業していく中で、将来的にどんなプログラマになりたいのかキャリアプランを考えることはとても重要なのである。